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東アフリカのコクホウジャクという鳥のメスが、オスの尾の長さに注目し、尾の長いオスを配偶者としていることが分かりました。しかし、もう一方の、配偶者の選り好みという説は、全く受け入れられませんでした。そのうち、配偶者の獲得をめぐるオスの間の競争という考えは、当時の男中心の社会ですぐに認められました。

最近では、いろいろな生物でメスによる選り好みが確認され、それと遺伝子との関係も次第に明らかになってきました。チャールズ・ダーウィンは、1871年に著した『人間の由来』という書物の中で、性淘汰という理論を示しましたが、その中で、「オス間の競争とメスによる配偶者の選り好み」という二つのプロセスを考えました。

生物学者も、その他の知識人も、メスが積極的にオスを選ぶなどと言うことは、考えられなかったからです。つまり、尾が長いとか、羽が豪華絢爛とか言うメスを引きつける外見的要素は、実は、ウイルスや寄生虫に感染していないということと因果関係があり、メスは、尾や羽の形態で、自分と交配すべき強い遺伝子を持つオスを選んでいると言うことが分かってきたのです。

人間界においては、女性の地位の向上によって、「メスによる選り好み」は当たり前になってきましたが、自然界でこの説が立証されたのは、まだ今から20年ほど前の、1982年のことです。スウェーデンの行動生態学者マルテ・アンデルソンの研究です。


 

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